齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

INTJ vs INTP―似ているようで違う「根暗」

 根暗なみなさんこんにちは。

 

「同じ根暗でもあいつはなんか違うぞ」と思うときがありませんか? 私はけっこーあります。

根暗でもいろいろと、タイプがあるんですね。

 

そんなわけで、根暗の二大巨塔であるINTJとINTPの違いを調べてみました。

 

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INTP、INTJ――このふたつは今もっともホットな人格分類であるMBTI分類のうちのふたつです。INTJの意味は「 Introversion (I), Intuition (N), Thinking (T), Judgment (J)内向的、本能的、思考的、判断的」です。INTPはJudgmentの代わりに「Perception知覚的」となります。

 

INTP, INTJの共通点

INTJ、INTPは以下の共通点があります。

・知性的
・論理的
・社交的ではない
・感情をため込む
・抽象的
・思想家

INTPの特徴

・哲学的(ただしINTJも哲学的)
・極度に緻密
・INTPの最優先は知恵を求め、自己を理解すること
・過去から現在への繋がりを重視する
・知的な議論において強く主張するのではなく、疑問を投げかける、可能性を提起するなど配慮する
・INTJよりも社会に溶け込みやすい
・服装など見た目に気を使う
・退屈な仕事は長続きしない
・おもしろそうなこと、魅力的な物事に注意を向ける
・無計画
・意思決定を先延ばしにする
・他者の意見に流されやすい
・環境に適応する
・リーダーとなることは避ける
・興味を持つものはとことん追求する
・自分の「ガッツ」に信頼を置く
・情報を積み重ねていく
・机の上が汚く、物をなくしやすい
・他者からの直接的な挑戦はストレスである
・デカルト、アインシュタイン

 

INTJの特徴

・策士的、俯瞰的
・自分の考えを理解するために、議論や執筆を重ねる
・口数は少ない
・机の上は整頓されている
・過去を語るよりも、現在~未来志向
・科学的な生き方(ただしINTPも科学的)
・分野を越えて知識を収集する
・情報を取捨選択する
・知的な徹底さ
・生まれついての問題解決者――よき戦略を生む
・事実の分析に基づく構造的な意思決定
・想像力に富むが決定志向、野望的だが個人的、驚くほど好奇心が強い
・自己確信に満ち、神秘的な雰囲気
・環境を支配する
・強固に独立的
・怠惰でいることは少ない
・偉大な指導者になりうる
・明瞭で正確、直接的なスピーチを行う
・他者へ挑戦することを恐れない
・強い理想主義と完璧主義
・理性的であり続けるよう配慮する
・冷徹になりうる
・プーチン、ニーチェ

 

(参考: 16PersonalitiesHow to tell if I am an INTP or INTJ - QuoraKey Differences Between INTP and INTJ | Personality Club

 

まとめ

簡単にまとめます。

 

INTP: 協調的。マニア。遊び人。浪費癖。だれからも好かれる。激しい恋愛。岩波文庫の赤帯。過去の関係を大事にする。小説家、芸術家、俳優。刺激を求める。美食家。気分の浮き沈みが激しく、爆発的な創造力を持つが、ストレス下では鬱病。ギャンブルや酒など、依存傾向。

 

INTJ: 理性的。議論好き。SNS嫌い。潔癖症。岩波文庫の青帯。徹底して理性的、批判的。宗教家、哲学者。他者への辛辣な態度。隠遁傾向。ルーチン、静謐を求め、思いのままにならない環境が苦手。質素な食事。吝嗇。ストレス下では神経症。易怒、インポテンツ。

 

一言で言えば……INTP=美大生、INTJ=文学部哲学科かな? どうでしょ。  

「知と愛」に見るINTPとINTJ 

余談ですが、筆者はINTPとINTJの違いを調べていて、ヘッセの名作「知と愛」を思い出しました。原題は「ナルチスとゴルトムント」。

学問に通暁した若き知性の人・ナルチスが教鞭をとる修道院(修道院! ヘッセですねえ)に、ゴルトムントという名の生徒が入ってきます。ゴルトムントはナルチスに憧れて、彼のような知性の人になろうと猛勉強に励みますが、ナルチスはすぐにこの愛すべき生徒は知性とは相容れない、感情や愛欲の人であることを見抜き、すったもんだの末、ゴルトムントはナルチスによって自分の進むべき道を悟り、修道院を出奔して旅に出ます。(「知と愛」または「ナルチスとゴルトムント」より引用)

そんでナルチスは潔癖な宗教や学問(知)の世界に生きて、立派な人になるのですが、ゴルトムントは放蕩、恋愛、芸術家(愛)の道を生きることになります。つまるところ、ナルチスはINTJで、ゴルトムントはINTPなんですよ。

 

 

ゴルトムントの生涯はかなり悲惨な結末を迎えるのですが、最後はナルチスがゴルトムントの生涯に深く感じ入るところで終わります。ヘッセといえば「デミアン」「車輪の下」ですが、私はこの「知と愛」がいちばん好きです。まあヘッセなら全部好きなんですけどね。

 

ついでに言えばヘッセもINTPなんですよ。明らかに。彼は生涯鬱病に悩まされていましたし、アル中ですし。小説家とか芸術家ってたぶんほとんどがINTPなんですよね。

 

個人的に芸術家や小説家に憧れていたので、INTJの私はINTPが羨ましく感じるときがあります。しかし、INTPの人との交流や作品を通じて感じることは、とにかく自分とは「違う」ということ。越えられない壁を感じるのです。

 

言ってしまえば、「才能」というものはひとそれぞれ違うのでしょう。生まれ持った役割が違うのかもしれません。人はそれぞれ与えられた武器で戦わなければいけない、ということでしょうか。