齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

なぜ邦画はつまらないか―大根役者とダメ脚本

「最近だけか?いつもそうだった」

「恥ずかしい」

「とても恥ずかしい」

「マジで三流だ」

「本当に、日本の映像技術は20年前のようだ」

「そうだろ?すべてはAKBやジャニーズ、エグザイルで縛られたクソだ」

「日本映画は黒澤と共に死んだ。二度と復活しない」

「日本映画はここ10年死んでいる。テレビ番組の延長でしかない」

(アダム・トレル)

 

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 個人的に衝撃を覚えた作品。(観てないが)

 

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やっぱりダメだった作品(観てない) こういう集合写真的なポスターってダメ感が漂うなあ

 

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観た。ある意味おもしろかった。 

 

 

おっと、お目汚しを……。

 

邦画はつまらない。

邦画はつまらない。


なぜだろうか。

私はたびたびネットでそれを問うたことがある。

しかし返ってくるのは、いつも

日本映画にもおもしろい作品はある。知らないだけでは?

 

そうじゃなくて。 

それはわかるんだけど。

 

一般論として、

「日本映画はつまらない」

のは事実だよね?

 

日本の政治家はクソだ、と言っても、

「中にはまじめな政治家もいる」

という返事の空虚さよ。

 

日本人ってほんとうにまともな批判ができないな~と思うので、

海外サイトから引用しよう。

 

3 reasons Japanese movies today suck, according to distributor and producer Adam Torel - Japan Today

というロケットニュースの書いた記事(なぜか日本語版は見つからない)のコメント欄から引用。

 

ちなみに三つの理由とは 

があげられている。詳しくは記事を読んでほしい。

 

文中に、アダム・トレル(英国の映画配給会社社長)の憤りが。

「日本の批評家は映画が良くないと思っていても、それを言わない。反対に、彼らは『すばらしい』と言う。なぜ彼らはそうするんだ?」

いや、まったくその通りで……。

 

さて、コメント欄のパンピーの意見を見てみよう。

中にはスカッとするコメントもある。

 

Wc626 ルパン三世を最近ネットフリックスで見たけど、私が考えたことは何?ほんと?これが彼らのベストなのか?ということ。恥ずかしかったよ。

 

nath 日本の映画俳優はテレビドラマの演技みたいだ。とても人工的で嘘くさく、まったく現実に基づいていない。

 

Oh, Pie! 日本映画のベストはジブリ映画だ。千と千尋の神隠しは私のいちばんのお気に入り。

 

garymalmgren 才能は多分日本にもあると思う。しかし演技に関していえば、有名な若いタレントが毎回主役に選ばれている。彼らは簡単なコメディ以上の役割を演じる能力の深さを持っていない。タレントが知られているアジアでは売れるかもしれないが、本当の俳優が演じる映画に対抗して売れることはできないだろう。

おくりびと」はよかったけど、それもだいぶ昔になるね。

 

Dan Lewis 私は演技とバレないような日本の俳優をほとんど知らない。まったく信じられないよ。

 

clueless 大根役者と予想通りの脚本。すべての映画は以下のシーンがある。

男:ゾンビのように突っ立ってぼんやりした顔。彼は少女に叫びはじめる。彼は泣き始める。彼がごめんと言って、仲直りする。

少女:ゾンビのように突っ立ってぼんやりした顔。彼女は男に叫びはじめる。彼女は泣き始める。彼女がごめんと言って、仲直りする。

小さな女の子・男の子:入院中か不治の病をもっている。全映画中泣き続ける。彼らがいかにかわいいかを見せつけるかわいいシーンがある。

屈強な男:全映画中、叫び、巻き舌でrを発音する。

その他大勢:すべてのシーンの背景でゾンビのように突っ立っている。ストーリーにはまったく貢献しない。しかしテレビ番組に現れているように、日本人は群れることが好きなのだ。

 

Simon Foston ↑言うまでもないが、少なくとも映画中の一人が、彼らの貧弱な演技力のなかでもっともソウルフルで感動的な演技で「ありがとう」を言うことも追加。

 

ああ、わかるわかる。わかるなー。

rの巻き舌ってのは、もったいぶった言い方のことだろう。

 

SugarFreeGummyBears まだまだ埋もれた宝石はあるよ。是正弘和、細田守はもっと注目されるべきだが、あまり目立たないようだ。

 

Triring 私は最悪のプロデューサー、監督、俳優を選ぶレイジー賞を日本に輸出すべきだと思う。そして彼らにノミネートされた理由を伝える。これが日本映画への建設的な批判を生みだす良いスタートになると思う。

これは妙案。大根役者はこき下ろされなければならない。

 

Ishiwara 日本の映画は自己参照的になりつつある。多くの映画は漫画の映画化で、もしTVドラマや俳優、キャラクターを知らないと意味のわからない映画が多い。

 

dcog9065 長い間そうなのだが、私は日本のテレビ番組や映画を見ていないし、今後見る予定もない。

 

Tatanka 日本のほとんどの俳優や女優は、単にバラエティー番組に出演して、バカな質問をして笑って金を稼ぎたいのだ。それに、多くの歌手が女優として演じる――レディ・ガガが警察官となるのが想像できるか?

 

まあBjorkダンサー・イン・ザ・ダークとか良かったけどね。

邦画ではCoccoの演じる映画が私は好き。

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というかCoccoBjorkに似た顔だよなあ……

 

とても長い評論があったので訳す。

「出る杭は打たれる」システムが悪いと7sky7の意見。

 

7sky7 日本の大きな問題は、文化的に出る杭が打たれることだ。そのため、ファッション、音楽や映画は、創造的なプロセスによってではなく、マーケティングを優先し、投資家がどういった製品が売れるかに基づいて生み出される。


本質的に、主客が転倒している。なぜなら、投資家、意識感覚も芸術的価値の高揚もなく、あらゆる創造的な分野で欠けている存在だからである。日本の真の才能は、彼の完璧な仕事を行うようサポートされるよりも、ホームレスに近づいている。彼らには特別な才能があるかもしれないが、床板に引き戻される。彼らは目立ちすぎるからだ。


結果は、芸術的な深さ、自分自身への誠実さに欠ける人びとを雇うことになる。偉大な仕事は死んでいく。芸術的にすばらしい才能を持つ人は、あまりにも難しく利己的で、扱いが困難であることは事実だろう。もし偽物の協調が目的であるならば。


クリエイターは独創性とビジョンによって大衆を導き出さなければならないが、彼らは消費者にコントロールされているわけではない。日本では消費者は優先的ではないし、物事が判断できない。これがマーケティングであり、ほんとうに才能のない「タレント」が持ち上げられる理由を説明している。一般消費者は品質がわからず、無知だ。彼らは本質的に他者との生活の中で創造的過程をコントロールされている。日本の重要な欠陥は、オリジナルな表現と芸術が人間生活に重視されないところにある。芸術的な表現を抑制することは馬鹿げているが、日本ではそれを理解しない。なぜなら出る杭は打たれるからだ。


黒澤はこれと戦った。彼は名声を持ちながら、ミニマルな生活をした。日本の自宅で彼と出会ったアメリカのプロデューサーは、その偉大な男が贅沢に暮らしていない、というか金銭的に貧しいことに驚いた。黒澤氏はすばらしい才能を持っていたが、十分に評価されていなかった。日本では、「権威」によって署名された紙切れのまぬけなニセタイトルや、評価づけ、認識が真実より重要である。まったくバカなことだが、これが金を産むから、金を馬鹿げたマーケティングにさらに費やすこととなる。そして人間精神に与える創造性の偉大な要素はまったく問題視されなくなる。 

 

これを読んで、根本的に、 日本人に芸術は無理なんじゃねーの。と思った。

芸術を評価する消費者が育ってないから。

村上隆村上春樹のように、はじめっから外に向けて作品作った方が成功しやすそうである。 

 

 

終わりに。

 

私は一人ではなかったのでホッとした。

邦画って、やっぱつまんないよなあ……

 

というか……

 

わかるなあ、日本の映画って、「embarrassing」なんだよなあ……。 

embarrassingは、「恥ずかしい」 だけでなく、

「ばつの悪い」「当惑させるような」とも訳せるが。 

 

「つまらん! 金返せ!」と憤るよりも、

 

(ノ∀`)アチャー  

 

という感じだ。

もうやめてくれ、恥ずかしい! となる。

  

「つまらない」のは内容が空虚なだけだからまだいい。

「恥ずかしい気持ちにさせる」というのは一種の傷害に近くって、より一層悪い。

 

そんなことを思うおっさんなのであった。