齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

日本教というカルト宗教――洗脳される国家観

 

日本教という宗教は厳として存在する。これは世界で最も強固な宗教である。というのは、その信徒自身すら自覚しえぬまでに完全に浸透しきっているからである。

 

日本教徒を他宗教に改宗さすことが可能だなどと考える人間がいたら、まさに正気の沙汰ではない。(山本七平「日本人とユダヤ人 」)

 

「信徒自身すら自覚しえぬまでに完全に浸透」しているのであれば、それは洗脳に近いものではないだろうか?

 

f:id:mikuriyan:20171203112601p:plain

American Horror Story: cult の1シーン。

 

日本における個人主義

ドイツ生まれ日本在住のMartin Basinger氏が日本教はカルト宗教のようなものである、と指摘していた。 

 

What is it like to 'stand out' or 'be different' in Japan? How is individualism viewed there?

という質問に対し、Martin Basinger - Quoraの解答(拙訳)。画像、太字はMartin氏による。

f:id:mikuriyan:20171203110538p:plain

目立ったり個性的であろうとすることは、日本以外であれば、肯定的な面があると見なされる。したがって、日本以外のすべてがそうであるように、そのことは優れた日本方式・日本の物に劣ると見なされる。日本人がいかに学校システムに洗脳されているかをこのことは示している。

 

想像してほしい。子ども時代の20年間、学校やメディアによって、親や友達によって、日常的にこう教え込まれることを。君はとてもラッキーだ、なぜなら君が生まれたこの国は、他のすべての国よりも優れていて、日本文化は外国人にはだれにも十分には理解できないほど特別で、洗練されていて、さらにユニークな国だ。

 

この考え方は君の思考に深く根ざしていて、非常に抜本的な措置を取らない限り、消しさることはできない。だれかが君の「神様(つまり日本)」についての批判的な発言をしたら、彼はそれを理解していないのだと思うよう君は訓練される。そしてだれかが君の「神様」を褒めたら、彼は友人として扱うべきだと。そこにはすべてのカルトがそうであるように、ただ黒と白しかない。入るか、敵になるかだ。

 

日本人が「完全」と教えられたちんけな世界から違うことを、何に関しても恐れることの理由だ。

f:id:mikuriyan:20171203110602p:plain

人や物事がそれを変えようと挑戦すると、彼らは不安に対する方法として戦い叫び、あるいはそれを嘲笑する。そしてこのことは、君が個人主義はよいものではないかという考えを彼らに紹介するたびに起きることでもある。

 

日本の上位カーストがこれまで市民を外部情報から防ぎ(例:英語のような外国語のより優れた教育を大部分に制限する)、うまく管理してきた事実、そして軍隊的な学校システムによって、今日の日本は世界でもっとも完全な「エコーチャンバー」社会へと変わった。これは北朝鮮と同レベルだ。

 

インターネットでさえ大半の日本人を本当には変えなかった。彼らは外国のニュースを読めるほど英語力がないし、何度も目にしたことだが、海外ニュースに単に興味がない。なぜならそれは彼らが常にそうしてきたように「日本、日本、日本」の周りを回転しないからだ。あるいは彼らは読むことを恐れている。日本の政府が認可したニュースとは対照的に、彼らのマインドを吹き飛ばすようなニュース。

 

個人主義に対する反感は不安から来ている。なぜなら日本文化とその「ユニーク」という間違った考え方でできたカードの家は、一秒で吹き飛ばされるほど脆弱だからだ。日本人は無意識的にこのことを知っている。だから可能な限り現状をそのまま維持するよう自己検閲を行う。

 

それゆえ、日本人は個人主義を獲得しようとする日本人を危険だと見なす。

 ※エコーチャンバー「《echo chamberは反響室の意》SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅されて影響力をもつ現象。攻撃的な意見や誤情報などが広まる一因ともみられている。」デジタル大辞典より

 

現実の日本はどうか

私も同様のことを考える。

 

たとえばブラック企業での過労死。

 

使用者の不当な労働条件と、労働者の異常なメンタリティーによって過労死が起きる。諸外国からすれば「働きすぎて死ぬ」ことは異常事態に他ならない。「死ぬまで働け」と言われて「死ぬまで働く」愚直さが理解できないのである。

 

しかし、当の日本人は「日本人はまじめだから」で片付けてしまう。

 

これはカルトの論理ではないか?

 

今の日本は、景観の醜い汚いコンクリートまみれの国で、支配層や権力装置は腐敗し、民衆は衆愚化し、金がすべてを支配するエセ近代国家だ。その実情は「世界に誇れる日本」なんかではなく、日本人がふだんバカにしている中国や韓国と変わらないと私は考える。