齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

反精神医学

心の病は社会の問題か、個人の問題か

資本主義下で精神的に健康であることは不可能である Susan Rosenthal 「死にたい」という感情は合理的です。 毎日辛い日々を送っている人が、これからの人生でも辛い日々を送らなければならないことが明白なら死にたくもなるでしょう。 だれだって満員電車は…

ポジティブ・シンキングは精神を殺す

苦しみは知覚です。 苦しみを失ったとき、人は目を失い、耳を失う。 私たちはつねに笑顔で、元気よくいることが求められます。 現代社会では、苦しむことや悲しむことは異常だとみなされます。ネガティブな感情を抑圧し、除去し、治療することが正しいとされ…

鬱病と社会への怒り

ひとびとをひどく不幸な状態にし、つぎには不幸を取り除く薬を与える社会を想像してほしい。SFだろうか? すでに私たちの社会である程度起きていることなのである。(ユナボマー・マニフェスト 145章) 以前から鬱病と社会の関係を考えてきました。 鬱病…

精神医学は資本主義に奉仕する

「資本主義は鬱病である」の続きです。精神医学はだれに奉仕するのか。 個人と社会が、つねに齟齬なくやっていけるとはかぎりません。 Steve Cutts In The Fall - YouTube 個人と社会のあいだに摩擦が生じるとき、「治療」されるべきは個人の場合もあれば、…

資本主義は鬱病である

精神医学はだれに奉仕するのか?――精神医学は鬱病を個人の問題として取り扱います。しかしほんとうの原因は社会構造に存在します。

社会が狂っているのか、個人が狂っているのか

「精神病は“正常の狂気madness of normalcy”からの逃避なのだ。」 「精神分裂者は、内なる世界を精神分析家に教えることができる――精神分析家が患者たちに教えるよりも」 「すべての狂気を破壊breakdownする必要はない。それは打破breakthroughでもありうる…

鬱病はほんとうに「病気」なのか

抗うつ剤の動物実験をする際の話です。 動物には鬱病は存在しませんので、ラットを鬱病の状態につくりあげなければいけない。 そこで次のような前準備をします。 学習性無力:動物をフットショックから逃れられない状態下に長い間置いた後,逃げる意志があれ…