齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

選挙では何も変わらない日本の権力構造の謎

日本の常識:政治に関心を持ったところで何も変わりません。

 

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「ありがとうございます! 山田です! 山田です! ありがとうございます! ありがとうございます!」日本の民主主義の象徴、選挙カー

 

日本の若者の大半は政治に無関心です。よく批判されますが、まったく正当だと言えます。日本において“民主主義”とは、見せかけのものですから。

 

政治に関心をもてばサービス残業がなくなって、派遣労働がなくなるでしょうか?

記者クラブが解体され、談合がなくなり、ヤクザやパチンコを廃絶できるでしょうか?

受験競争や就活競争をなくせるでしょうか?

山奥にコンクリを垂れ流す代わりに、貧困層がRC造のマンションに住めるようになるでしょうか?

市役所に印鑑を持っていかなくても済むでしょうか?

 

ノン、です。もしそういったことが可能であれば、みな政治に関心を持つでしょう。

 

“民主主義”は、かえって支配層のツールとなっています。つまり、「おまえらは搾取されて貧乏で苦しんでるけど、それっておまえらが選択した道だかんな、ゲハーッ」という言い訳を可能にしています。

 

結局日本の権力構造ってどうなっているのか。

 

カレル・ヴァン・ウォルフレンの「日本権力の謎」から思い浮かぶ要点ってなに?

What are the key points to remember from Karel van Wolferen's Enigma of Japanese power? - Quora

という質問より、我らがMartin Basinger氏の回答。やっぱりウォルフレン読んでるよね~。

 

もちろん解釈によるのだが――これらの点をあげよう。

 

・日本の権力構造の大部分は数百年変わっていない。「高貴な」血筋の子孫は、産業、政界、組織犯罪、メディアの最上位に存在しており、構造はいまだに封建制に似ている。自民党は犯罪王かつ戦犯者(児玉誉士夫)によって設立された。

 

・第二次大戦後、マッカーサーは日本を完全に改革するという大きな課題に取り組むことはしなかった。従って日本をファシズムに導いた構造(教育、司法、政治など)を除去することができなかった。むしろ、日本を西洋のように見せかける仕事を与え、世界に尊敬できるパートナーとして売り込むための「再ブランド化」の早期実戦を行った。なぜなら米国の支配者のもっとも強い関心は、日本を傘下に置くことだったからだ。


結果は中国やハワイやいたる所での戦争をもたらしたのと同じ(私の意見では、邪悪な)人々が再度、突如として権力の座についた。そして「民主主義」の秩序の偽装の裏で、彼らは汚れた仕事に即座にとりくんだ。

 

・日本の権力構造は非常に不透明である。政治家、産業界の大物、組織犯罪の君主が混じり合っており、すべてが手を取り合ってはたらいているが、基本的には織犯罪に似ている。国会議員や大臣は、尊敬できるような見た目のフロントカンパニーの役割をもっているが、一方その背後では、財閥企業が国際競争に打ち勝つためにいかなる手段をも許されている。

 

一方で、日本の警察は単に「紛失」「発見」の局であり、ショーのためのものでしかない。日本でのほんとうの取締りは暴徒によって行われている。警察はなんら法律の干渉を受けずに、政敵(例:左翼運動)を脅したり、殺す目的で用いられている。

 

 ←問題の書。私はウォルフレンの本は大体読んでますが、なぜかこの本は読んでません……。

 

「建前」ばかりの学校教育ではなく、こういったことを小学生に教えていく必要があります。

 

しかし、この国では99.9%には「顕教」しか教えられず、一部のエリートにしか「密教」が教えられません。このことは明治維新以降の「日本の伝統」と言えそうです。