齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

「東京は吸われる」都会暮らしの現実

ネット時代になって、都市部に住むメリットが弱くなっている。

 

第一に情報。情報はネットで瞬時に好きなだけ手に入るようになった。世界中の論文や調査にアクセスできる現代、大学のセンセーに聞く意味がわからなくなってくる。

 

第二に買い物。いまやネットでの買い物が当たり前。CtoCで中古製品も安く手に入る。店舗を構えれば家賃や人件費が商品価格に上乗せされるので、だいたいの場合ネットの方が安い。

 

住むだけだったら都市部はもはやあまり魅力的ではないかもしれない。高すぎる家賃と人口密度。汚い空気や満員電車、あふれかえる極彩色と騒音。私は東京へ行くたびに疲弊してしまう。 

東京にはちょっと憧れる

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それでも私が都市部に住むことに憧れるのは、多様な人がそこにいるからだ。正直なところ、田舎の人々に魅力を感じることは難しい。いわゆる「マイルドヤンキー」系は、精神的貧困がなんたるかを教えてくれる。結局、優秀な人や特別な才能を持った人、興味深い変人などは都市部に行ってしまう。まあ仕事があるからね。

 

芸術家志望とか、実業家志望ならまず東京へ行った方がいいだろう。文化や経済の最先端は東京だ。

 

私は都市に向かない 

私は都会とも田舎ともいえない郊外の会社に就職予定だ。はじめは東京にしようかと思ったが、気がかりなことがあるのでやめた。

 

なんだか、東京に住んでいる人って「吸われてる」気がするんだよな。生命力が薄いというか。これは完全に感覚なのだけど。田舎の人は、貧しいところや粗野なところがあるけれど、生命力がある。薄さは感じない。

 

はてなブログでいろいろな人の記事を読んでいても、都会の人の記事はなんだか薄い気がする。この薄さ、なんだろう。均質性、画一性……あとは自己表現やアイデンティティの弱さとかなのかな。とにかく、全体的に、生命力がない……。

 

逆に、東京でものすごくエネルギッシュな人がいる。

 

私の知人の40代女性は、能動的で、我が強く、声も大きく、仕事大好きな人だった(私はかなり苦手だった)。いまでは割と大きな会社の社長で、しこたま稼いでいるらしい。

 

もうひとりの知人は、米国の大学を卒業後、某商事に勤務。のちに経営コンサルタントを始め、今は不動産ビジネスをしている30代の男性。彼も非常にエネルギッシュというか、活動的ではないがどっしりしていて強く印象に残っている。

 

そこで思ったことは、こういう人のために都会は存在するのであって、彼らのような人が「吸ってる」ということだった。単純に都市部の人に生命力がないのではない。生命力が搾り取られているのだ。

 

東京の怖いところは、一部の勝ち組がほとんどの負け組を支配するような、そういう強固なシステムがあるところだと思う。私は絶対に吸われる方。薄くなりたくないから、都市はやめた。