齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

私がアンチ日本な理由

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私は日本を批判する記事を書いてきた。

 

警察を批判し、マスコミを、教育を、日本文化を、政府を、皇室を批判してきた。

 

それはなぜか。

 

日本が嫌いなのではない。

私は日本が好きだ。

しかし今の日本は好きではない。

 

今の日本は、道を誤っている。

だから正されなければならないと思っている。

 

しかし、私のような主張は、どう受けとめられるか。

反日

「日本が嫌なら日本から出て行け」

 

これだ。

パブロフの犬である。

 

 

 

今の日本人は、幻想としての、提供された、

夢の世界のなかに生きているようだ。

 

そこでは人びとはみな幸福で……

安全で、豊かで、満足し、「優れた文化」に生きている。

 

だが目を覚まして欲しい。

「和」を尊ぶ文化なら、

 

なぜ人びとは冷たく、つながりが希薄なのだろうか。

なぜ人びとの家庭は崩壊しているのか。

なぜ経営者は労働者を酷使するのか。

 

自然を愛する文化なら、

なぜどこもかしこもコンクリートだらけなのか。

山は切り崩され、海は埋め立てられ、いらないダムが作られるのか。

 

 

現代の日本は、ひどく間違った社会だ。

しかしだれもがそれを覆い隠そうとしている。

嘘で塗り固められたハリボテの国だ。

 

私は、ありのままの日本を浮き彫りにしたいと思っている。

 

私は幻想の中の幸福者に書いているのではない。

ほんとうの被害者に向けて書いているのである。

 被害者とは、「目覚めた人」である。

「いまここ」の現実に気づいた人である。

生きている「いまここ」が、辛くてたまらないことに気づいた人である。

 

彼は孤独に襲われる。

だれも彼に賛同してくれないからだ。

 

彼の行き場のない怒りはどこへ向かうか。

「自己」に向かうのである。

彼は自分を傷つける。

最悪の場合、自殺に至る。

 

日本はクソだ。

日本人はクソだ。

日本文化はクソだ。

労働はクソだ。

学校はクソだ。

家庭はクソだ。

 

そういうことを主張し続けなければならない。

 

なぜなら、勝ち誇った集団ではなく、

たった一人苦しむ個人こそが正しいのだ……。

と私は30年の人生の中で、身にしみて知っているからである。

 

私が書いているのは、「目覚めた人」のためであり、

また「目覚めようとしている人」のためなのである。

 

われわれが道徳を見出すところ、そこには人間の衝動と行為に対する評価と順位づけが見られる。この評価と順位づけはいつでも、集団や集群が必要とするものを表現している。集団や集群にとって最も望ましいものはこれ、第二にはこれ、第三にはこれ……といったことが、すべての個人にとっても最高の基準となる。個々人は道徳によって、群の中の一個の歯車となり、その歯車としてのみ自分の価値を認めるように躾けられる。

 

 支配のあるところには、大衆が存在する。大衆があるところには、奴隷状態への欲求が存在する。奴隷状態があるところでは、個性はただわずかしか存在しない。そしてこのわずかな者たちは、集群本能と良心を敵に回すことになるのだ。(喜ばしき知恵 (河出文庫)フリードリヒ・ニーチェ、村井則夫訳)