齟齬

社会とマイノリティの「齟齬」を描く御厨鉄のブログです。

日本のセックスレスに関する基本情報

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Vitalievna Karkabi

 

セックスレスについて興味を持ったので調べている。

Sexuality in Japan - Wikipediaに基本的な情報が揃っていたので翻訳する。

 

日本では性的願望と性的行動が近年下がり続けており、出生率の低下を招いている。日本は世界でもっとも出生率の低い国であり、人口は20世紀半ばから劇的に縮小している。

 

5年ごとに政府は性や結婚に関する詳細な調査を行っている国勢調査。調査では、青年期の男女から夫婦にいたるまで人口統計的に性的行為が減少していることが報告されている。

 

2010年、国立社会保障・人口問題研究所による第14回出生動向基本調査が行われた。18歳から34歳の独身者のうち、恋愛関係になく、またそれを望まない者は男性で28%、女性は23%だった。さらに35歳から39歳の28%の男性、26%の女性が性行為の経験を持たなかった。しかし、この数字は反応バイアス(社会的・道徳的に望ましくない回答を避ける傾向などのこと)を考慮する必要がある。

 

2010年、別の調査が日本性教育協会によって発表された。それによると、40.8%(2006年の34.6%から上昇している)の日本の既婚者が「セックスレス(日本社会では一般に「病気など特別な事情がないのに、1か月以上性交渉がないカップル」と定義される)」に区分された。

 

夫婦がセックスを行わない主な理由は、妊娠がわかったあと(夫婦は妊娠中においても性行為を避ける)で、性行為が明らかに減る、あるいはなくなりさえする。約5分の1の夫婦が性行為を煩わしいものだとみなしており、より少ない回答では、大人や子どもが紙のように薄い壁の向こうで眠っておりプライベートな空間がないためと答えている。また仕事であまりに疲れていることがあげられている他、「他に楽しいことがある」といった回答もある。日本人の夫婦の中には、配偶者を友人や肉親のようにみなし、性的な対象と見られなくなり、性行為を嫌悪するようになる夫婦もある。

調査対象となった16歳から19歳の36.1%の男性と58.5%の女性が性行為に対して「無関心か嫌悪」していると回答し、2008年度の調査からそれぞれ18%と12%が上昇している。また20歳になった男性の83.7%の男性のうち、49.3%が一度も恋人を持ったことがないと答えた。同年齢の女性回答者の59%も同様であり、2008年度の調査から12%上昇している。

 

日本のセックスレスに対するメディア報道や研究に関しては、LGBT、離婚者、未亡人、一人親を除外していると批判する学者もいる。このことは必然的に、性活動の活発な集団の大部分の除外することを意味し、性行為未経験者の数を過大に見積もっていることになる。

 

調査研究の手法はまた、だれもが異性愛者であり、離婚したことがなく、婚姻外の子どもをもったことがないという誤った想定でなされており、時代遅れなものである。この研究は、政府による結婚支援プログラムへの資金提供を正当化することとの関連があり、この調査の目的は疑わしいものである。

 

世界的には2005年、世界で最も大きなコンドームメーカーであるデュレックス社によって41カ国の31万7000人に対するセックス調査が行われた。その調査では、日本人は世界でもっとも性行為が少なく、平均して一年に45回であり、次に低い国はシンガポールで平均73回、そして世界平均は103回であった。さらに同調査は、日本人の24%しか性生活を楽しんでいないと報告している(世界平均は44%)。

 

日本の性的関心の低さは現在も広く議論されており、異なる要因をもとに多くの理論があげられている。大部分は男性と女性が社会的に大きく離れて生活することをあげている。また学校外や職場集団以外で異性に連絡と接触することに強い緊張があることや、性産業を通じた商業関係以外で自由に交流する機会がほとんどないことがあげられている。このことは、若年男性の性的コンテンツに対する依存を深め、「過剰刺激」効果によって現実のセックスに対する大きな影響を及ぼしていると考えられている。

 

「日本人の性離れ」が深刻であることがわかる。

その理由にあげられている、「ポルノの氾濫」は説得性があるな~。

 

結局のところ、「異性に興味がない」と言いつつ、 自慰は盛んだから。

 

日本の統計は信じるな

ところで文中にあるように、マスコミ報道などの処女率、童貞率は信用してはいけない。 

日本の調査ではLGBTが排除されているというのは、Tomomi Yamaguchiの主張。Tomomiはモンタナ州立大学社会学・人類学部准教授。

 

www.ibtimes.co.uk

 

彼女によれば、質問用紙には、「異性と性行為を行ないしましたか?」というように書かれている。この書き方では同性愛者の性行為は排除される。

 

また、2016年調査では18〜34歳の未婚者のうち、異性と性的体験をしたことのない人が2010年と比べて男女ともに増加していると報告しているが、1990年代前半と比べた場合、男性の童貞率は変わらず、非処女率に関してはむしろ下がっているとTomomiは指摘している。

 

調べたらほんとだ。

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出生動向基本調査に基づくグラフ。

 

またこの童貞率と処女率の調査は、未婚者と既婚者の双方に調査が行われたにも関わらず、「一度も結婚したことのない者」のデータばかり使われている。性的活動の高いことが予想される離婚者や未亡人、一人親はデータに含まれていない。

この調査からはTomomiは、日本の性活動に関する大きな変化は認められないとしている。それよりも、この調査からは数十年前の調査時よりも厳しい規範、性的なマイノリティに対する不寛容な態度が伺えるぞ、とTomomiは述べる。そして、政治的な意図でセンセーショナルに煽るために調査が行われているとも。

 

 

 

ようは安倍政権による「地域少子化対策強化交付金」のバラまきの正当化のための調査・報道で、バイアスがかかりすぎということのようだ。

 

 

 

かといって、日本の性に対する関心が極めて低いのも事実。

この国家的インポテンツをもう少し調べていきたい。